【NILSスタッフの目線】英語力0で海外とはまったく縁が無かった私が半年間セブ島で働いて感じたこと

公開日:2016.10.13   更新日:2019.08.13
カテゴリ:セブ島留学体験談
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こんにちは。

セブ島語学学校NILSスタッフのAです。

10月でセブ島に渡ってから半年を迎える形になります。

最初はCASA AMIGO寮に、留学生と一緒に住んでいましたが、タクシーで寮に戻るだけでも拙い英語と身振り手振りで悪戦苦闘していたのも今となってはいい思い出です。

それに比べると今は生活にも言葉にも慣れてきたのはいいことではありますが、新鮮味が薄れてきたという点では少し物寂しくもある今日この頃です。

そんな私がセブ島に住み、語学学校で働いてきた半年を振り返って思ったことをいくつか書いてみようと思います。

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チャレンジして良かった!!!

私は30代半ばで、今まで海外とは無縁の生活を送ってきました。また留学などとは縁がなく、英語力も0でした。来る前は不安で不安でしかたなかったのですが、今はセブ島での仕事も生活もとても充実しています。

  • 言葉が通じない不安
  • 日本の価値観が通じない、未知の場所で生活をする不安
  • 治安や衛生面、社会保障に関する不安

そんな不安を抱えながら渡航しましたが、住んでみて1ヶ月も経たないうちにそれらは一蹴されました。百聞は一見に如かず、ということですね!

「もっと若いうちに海外にチャレンジしておけば良かった」とすごく後悔しています。

学生の時に留学しとけば良かったなと…

習うより慣れろ!で、何事も迷っているくらいならチャレンジした方がいいと思っています。

「やって失敗する後悔よりもやらずにする後悔の方がずっとずっと悔やまれる」と30代になってからつくづく感じます。

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フィリピン人の良い面を見て、偏った価値観を持っていたことに気付かされた

私が持っていた価値観は30年以上日本で培ってきた価値観になります。

今でもやはりとても日本的な感覚で色んな物事に対処していると思います。

悪い面で感じたことを箇条書きにすると下記のようになります。

  • 大きなスーパーやマクドナルドですらレジ打ちの効率が悪く、とても遅い。
  • 時間や期限を守る気持ちが弱い(クリーニング屋が当たり前のように「まだできてないよ」と言ってくる。また、約束の時間に来なかったのに、謝らないなど)
  • 飲食店に行くと頼んだものが2回以上言わないと出てこない。また、オーダーを忘れていることもよくある。

けれども一方でいい面もあります。

日本人以上に決められたことを一生懸命にやる。

例えば挨拶ひとつとっても、日本人スタッフよりもフィリピン人スタッフの方が大きな声で元気よく、明るく挨拶をします。また、内容を明確にお願いをすると、日本人よりも真面目に取り組んでくれます。

フィリピン人を見て、日本人のは続けていく根拠が分からないルーチンを軽視する傾向があるなと思いました。

フィリピン人の給料は日本人よりも遥かに安いです。その中で、同じ仕事をお願いした時に、完成度に差がなく、けれども気持ち良く明るく挨拶をしてくれて、余計なことを考えないで一生懸命やってくれる。

日本人も危機感を持ってやっていかないと、専門職ではない日本人が、発展途上国の人々に淘汰されていく将来が危惧されるという思いがあります。

意外と日本語をしゃべれる人が多い

フィリピンは英語が公用語の国になります。

ローカルなお店に行っても、タクシー、ジプニー、バイクタクシー、どの乗り物に乗っても、最低でも簡単な英語は通じます。

けれどもセブ島に来て驚いたのは、簡単ではありますが、日本語をしゃべれる人が多いことです。先に断っておくと、「日本語が分かる」ではありません。

  • タクシーでジャパニーズと答えると、料金を日本語で言ってくる(はちじゅういちぺそね。どうもありがとう、などです)
  • ローカルなお店に行き、英語でどんなメニューか聞くと、日本食のメニューに例えた説明が来る(フィリピンテイストシチュー&ごはん、などです)
  • バイクタクシーに乗った時に、相手の英語が良く聞き取れず困っていると、「じゅうしょ」とか「ばしょ」とか「なまえ」などの単語が出てくる。

また、KTVという、日本のキャバクラのような場所に行っても日本語を勉強している方がとても多いです。

片言でも、一生懸命日本語を使ってもらうと、とても親近感が湧きます。

日本人はとても勤勉で真面目ではありますが、フィリピン人を見ていると日常生活でのホスピタリティに欠ける面があるのかな、と最近感じています。日本でも田舎の方ではまだまだホスピタリティに富んだ地域があると感じていますが、都会になればなるほど失われている気がしています。

また、日本と比べるととても効率が悪い部分がたくさん見えますが、みんな不真面目にやっているわけではないので、文句を言っても、イライラしてもしょうがない、ということ、そんなことをセブ島に来て考えるようになりました。

日本人の物差しがすべて正ではないのだと、半年を生活しつつしみじみと実感しています。

コミュニケーションツールとしての言語の大切さ

まずセブ島に来てすぐに感じたことは

「英語が喋れなくても思ったよりも生活には困らない。だけど英語がしゃべれないと、セブ島の生活を楽しみきれない」

ということです。

英語力≠生活力

ではない、ということです。

 

むしろ海外で生活をするのに大切なものは、柔軟性と体力だと思っています。

やはり海外なので日本では考えられないことも起こります。そこに対して対応できるか、また赦せるかということ。

また、何故かNILSの社員もインターンも、渡航期間に関係なく体調を崩す人が多いように感じますが、体調を崩す人は決まっているように感じます。

私を含め体調を崩し辛い人はそういった耐性があるのかと思っていますが、こういったところは英語力とはまったく別で必要で、むしろここが海外で長く生活する上で言語力よりも大事ではないかと感じています。

と、偉そうなことを言っていますが、私は日本人経営のシェアハウスを生活の拠点にしていますので、オーナーや入居者の方々の精神的な支えというのも無視はできないのかな、とは思っています。

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私が住んでいるシェアハウスの紹介です

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けれどもやはり、生活を支え、パーソナリティを守っていく上では言語力は必須になると考えています。特に仕事の中で考えさせられたのは「通訳」についてです。

2か月前くらいまでは、現地スタッフと話をする時は積極的に現地の日本語が話せるスタッフに通訳をお願いしていました。

けれども、こちらの要点や感情が伝わらずに仕事で大きな問題を抱えたことがありました。

例えば「どうしてこの仕事を後回しにするんだ?どの仕事を差し置いてでも最優先でやってくれ。絶対に明日までに完璧に終わらせてくれ」と伝えたいものが、通訳を解すと、「とても大切な仕事なので、明日までにやってほしいと言っています」と伝えられたりします。

本来の意図からすると、本日中に一回叩きにチェックを入れて、翌日に修正事項を加味して完成させなければいけない仕事の時間軸が、着手が翌日になってしまうような伝わり方になり、仕事の時間軸がずれる自体が出てくるケースも考えられます。

上記の場合だと完成なのか着手なのかの違いでこちらの意図がずれますが、日本語だけでやっていても伝言ゲームみたいな状況になることは少なくないので言語が違えば、なおさらそのリスクは大きくなります。

最初は仕事の中で積極的に通訳をお願いするようにしていましたが、変な伝言ゲームみたいな事態になるリスクを減らす意味でも、私自身十分な英語力は持ち合わせていないものの、極力通訳を解さずに直接フィリピン人スタッフと直接やり取りをするように心がけています。

色んなことがあった半年でしたが、これからもセブ島で、NILSで一人でも多くの留学生の方に「NILSに来て良かった」と言っていただけるように、今まで以上に頑張っていきます!!

セブ島留学やNILSの事が気になったらLINEにてお気軽にお問合せください

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